ガイドダイバー講習会。サンゴの役割と生態編。

2014年01月21日

はいさい、安田です。

「冬はなにやってるの~?」シリーズです(笑)
先日、ガイドダイバー研修会に参加してきました。
今日お伝えするテーマは、沖縄の海を構成するサンゴの役割と生態について。

「沖縄はサンゴの島」と聞いた方もいらっしゃるのではないでしょうか??
これを聞いただけでは、「沖縄の海にはサンゴがたくさんあるから、サンゴの島って言うんでしょ?」と思われる方が多いと思います。
これも間違っていないと思いますし、僕も実際そう思っていました。
しかし、沖縄と内地(本土)の土地のでき方を理解すると、この言葉の本当の意味がわかりました!

沖縄 ダイビング サンゴ内地(本土)は海底火山から出来た島の山に雨が降り、山が崩れ、そこが小川から大きな川になり、時々氾濫して平野ができて土地を作っています。
沖縄の場合はサンゴがどんどん外に成長していき、地盤沈下をしたり隆起したりしてマグマの力で圧縮され、サンゴが変形し(性質が変わる)、岩や石や砂になったりして土地が出来ています。
つまり、沖縄は島自体がサンゴによって作られているということです!!

沖縄 ダイビング サンゴまた沖縄の海は、六放サンゴ(ハードコーラル)が50%、八放サンゴ(ソフトコーラル)が50%で構成され、種類は沖縄全島で400種ほど、沖縄本島だけでも300種ほどあります♪

サンゴは太陽と海水さえあれば成長する事が出来ますが、水温の変化(適正温度は25℃前後)や、埋め立てや赤土の流出による環境汚染、オニヒトデ・レイシガイによる食害によって、かなり減って来ています。
残念ながら、ダイバーのフィンキックによって折られたり、アンカーによって折れている事も見かけます…
サンゴは小さな魚の住処となり、その小さな魚を大きい魚が食べるなどして、海の食物連鎖の基礎となっています。
サンゴ自体を食べて生きている魚もいます。
サンゴの卵は、海の生き物たちにとって、貴重なタンパク源ともなっています。
オーバーかもしれませんが、サンゴが海の生態系を作っているといっても、過言ではないと思います。

これらの生態系を守るためにも、僕たちダイバーは、折ったり持ち帰ったりせず、大切に見守っていきましょうね♪