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僕らは自然観察人①

2011年02月04日

さまざまな環境活動が今はとっても盛んである。
家電や車に関しては、エコポイントで盛り上がった。
ゴミに関しても、分別のルールがいっそうしっかりされてきている地域もある。
製造者から消費者までがさまざまな商品に、“エコ”というキーワードをリンクさせ、そしてイメージUPや消費の動機としている。

ほかにも自然保護団体も世界中にたくさんある。

ダイビング業界で言えば、サンゴの移植の活動やビーチクリーン。サンゴを食べてしまう、オニヒトデやレイシガイの駆除活動。
どの活動にも参加した経験があり、どれも情熱的な活動で今後も積極的に参加をしていきたいと思っている。

しかし、僕のコンセプトである自然観察人というキーワードにそっていない活動があることも事実。
いったい何か

【餌付け】である。

もちろん僕もしたことがあるし、お手伝いの時などはそれが当たり前の所もある。
しかし、山や川では、釣りや猟師を除いてその行為をしていることはもうほとんどない。
結局は、人間に危害が来るからだ。昔、山での猿からの暴行などの映像がよく流れていた。
まったく違うことなのかもしれないが、自然体系を変えていることは事実だし、それくらいの力が、ダイビングされる人々全員が行えが、起こるのは、目に見えている。事実、盛んに【餌付け】が行われているエリアでは、生態系が崩れている事が、はっきりとわかる。不自然な世界を皆が楽しんでいる。

でも、楽しいの事も事実。実際に手軽に楽しむにはとても便利な方法である。また、それがきっかけでダイビングや海の生き物を好きなってくるケースも少なくは無いだろう。
しかし、これだけ“エコ”が浸透してきている世の中で、当たり前に【餌付け】が行われているのはどうなのだろうか?

堂々と『餌付け無料』とうたっている広告やダイビングの現場に


参加者はなにも思わないのだろうか?

担当しているインストラクターは、何も疑わないのだろうか?


昔、先輩が僕のところに体験ダイビングをしに来て頂いた時、なぜ餌をくれないのか疑問に思ったようだ。その後、説明したところ、納得してくれたし、そこはしっかりアピールした方が良い。と、アドバイスもくれた。
つっこみどころは、たくさんある。僕が良く乗っていたダイビング船の船長は、普通に餌を海にまいていた。釣りの人は、撒き餌という方法で魚をよせる事は普通のこと。何をどこのラインで線引きするのかは、とても難しい。

なので絶対駄目とは、言えないが、僕らのサービスには加えるつもりは無い。
むしろ、そうしなくてもダイビングは十分楽しめるのだ。
それが、職人的ではあるが、ダイビング・ガイドの腕なのである。

こんな事をやってみた事もあった。
餌付けされているエリアとそうでないエリアの魚の違いを楽しんでいただく事。同じポイントで、コースを変えるだけでできるのです♪
意外と好評でした。

うーんとっても堅いお話。
次回は、『生物観察のマナー』や『水中生物が僕らに触れられると・・・』
など、ちょっと偏った?視点から話してみたい。

アルファダイブ沖縄
武富 彰
alpha@a-diveokinawa.com

2 thoughts on “僕らは自然観察人①

  1. とも

    私も初めて体験ダイビングをした時には、フランスパンを渡されて「きゃー、魚に指かまれたぁ~」なんて、何にも考えずに騒いでたなぁ・・・日ごろからエコに関心があれば、「餌付けなんてありえない」って思うけど、大半の人はまだそこまで気づかないよね。やっぱり、サービスする側から発信していかないとってサービスをうける側は思います。それに、そういう話を聞くと納得するし、そのショップを信頼できるよね。わたしもその一人です(^皿^)

    Reply
  2. 武富 彰 Post author

    コメントありがとうございます♪
    何が、正のかはわかりません。極論は、生活に必要でなければ、潜るなよ。と、言われてしまうでしょう。
    自然を楽しむ。守る。壊す。は、意外と紙一重だったりすので、これからの課題ですね。
    シリーズで、不定期にUPしていきます。また、ご意見ありましたら、コメントください!!

    Reply

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